【現役車掌プレゼンツ】乗務員が知ってるウラ話3選
こんにちは!
現役車掌ブロガーのリヲンです。
普段から何気なく使っている電車。
でも、お客様と乗務員では全然違う常識をもっている場合があるんです。
今日はそんな電車にまつわる話をご紹介します。
①時刻表は秒刻み
普段皆さんが乗る電車の時刻表って「10分発」のように分単位になっていると思います。
でも、車掌や運転士の時刻表は秒刻みで書かれています。
私が勤める会社はなんと5秒単位!!
ほんと日本人の時間感覚は病気です(笑)
「この電車5秒遅れてるで??」とか言わないで(汗)
余談ですが、駅窓口やネットでもらえる遅延証明書は5分以上遅延した場合に発行する会社が多いようです。中には1分遅れても発行してくれる係員もいるみたいですが、私は駅員時代には1分遅延では発行しませんでした(性格悪くてすいません…)。
ネットでもらえる遅延証明書は鉄道会社ごとに基準が異なるので事前に調べてみてください。
②時刻表の時間は発車時刻
わかっているようでわかっていないのが、これ。
皆さんが見ている時刻表は「10分発」というように発車時刻が掲載されています。
「10分00秒発」の電車の場合、10分00秒までにお客様の乗降が終わり電車が発車できる状態を車掌はつくります。
なので、10分ちょうどに駅のホームに着いても電車に乗れない可能性があります。
運転士、車掌が守るべきルールブックである運転取扱心得(他の名称もあり)によると…
出発時刻・・・列車が運転を開始した時
と規定されています。
「10分発」なのに9分55秒でドアが閉まっても10分00秒に電車が運転を開始すれば問題ありません。
これを機に駅には余裕を持って行くように現役車掌としてお願いします。
③人身事故で長時間見合わせるワケ
「只今、○○駅で人身事故が発生したため、運転を見合わせます」
客としても聞きたくないし、車掌としても言いたくない文言です。
人身事故が発生した場合、運転再開までおおよそ1〜2時間かかります。
これは、救急隊が轢かれた人の救助活動を行い、警察が実況見分を行う為です。
しかし、昔は人身事故が発生してもすぐに運転再開していました。
なぜなら、乗務員が仏様を安全地帯に退かして運転再開していたから!!
現在は仏様を動かす事ができないので警察が来るのを待つしかないのです。
また、過去には人身事故発生後まもなく運転再開した為に、救助活動している救急隊員を轢いてしまう事故もありました。
そのため、現在は昔よりも運転再開までの時間が長くなる傾向にあります。
まとめ
今回は運転士、車掌が知っているウラ話をしました。比較的有名な内容だったかもしれませんが、またご紹介しますのでお楽しみに!