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【ホームドア】人身事故を防げないワケ

こんばんは!

資産運用に励む現役車掌のリヲンです。

 

人身事故は乗務員にとっても利用客にとも辛い事象です。

そんな中発生したJR西日本高槻駅での人身事故について思うことがあるので考察したいと思います。

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▶︎"高槻駅"で発生した人身事故

高槻駅は大阪北部、京都のちかくに位置する高槻市の中心駅で、高槻市は大阪・京都で働く人のベッドタウンとなっています。

また、駅近くには大学もあるため大阪府下でも人気の高い街です。

高槻駅は乗降客も多く新快速の停車駅でもあります。京都・滋賀方面や大阪・神戸方面にもアクセスしやすく住みたい街ランキングでは24位(阪急高槻市駅は22位)に位置しています。

 

さて、高槻駅で人身事故が発生しましたが一瞬「なんで?」ってなります。

その理由は高槻駅にはホームドアが設置されているから」

ホームドアがあるのに飛び込み??って思って調べると柵状のホームドアをよじ登って飛び降りたみたいです。

 

▶︎ホームドアでは人身事故は防げない

ホームドアの種類にもよりますが、基本的に人身事故は防げません。

なぜなら、死ぬ意思のある人はホームドアを乗り越えて線路内に侵入するから。

本気で人身事故を防ぐ為なら京都市営地下鉄東西線のようなホームドアを設置する必要があります。

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(↑Wikipedia京都市営地下鉄東西線のページより)

それでもホームドアには一定の効果があるとされています。

なかでも誤って転落してしまう事象と電車に接触してしまう事象は防げるのでホームドアの設置は必要だと思う。

現在のところは、1日10万人以上利用する駅で設置を優先するように国土交通省が指導しています。

 

▶︎設置の壁

ホームドアを設置する為にはお金が必要です。

その額は十数億円以上とも言われています。

十数億円はかなりの金額なので会社としてもお金を出したくない気持ちにもなります。

これが一つ目の壁。

 

二つ目の壁はホームドアの重さ。

ホームドア自身の重さをホームが耐えられるかどうかが問題です。

 

これら2つの壁によってホームドア設置が遅れています。

これらを解決する為に挙げられている案があります。

 

「運賃値上げでホームドア設置費用を賄う」

国が画策、運賃「値上げ」で駅ホームドアを設置 | 駅・再開発 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

具体的には決まっていないものの、運賃を値上げして徴収した分を設置費用に充てるというもの。

または、通勤通学定期券の値下げ率を減らして浮いたお金を設置費用に充てるというものです。

個人的には、通勤通学定期券の値下げ率を減らすのは賛成ですが、運賃値上げは反対。

なぜなら懐が直接痛む方法は鉄道会社に不信感を抱かせることになるから。

値上げした分のサービスの提供を求める乗客もいるでしょう。

しかし、社員の給料は何も変わらないのでモチベーションも上がりません。

そのギャップが不信感となり嫌悪感となります。

 

▶︎まとめ

ホームドア設置は今後の鉄道網には欠かせない設備です。

会社自体に任せるのではなく、社会全体の課題として認識して頂けると幸いてます。

 

ちょっぴり暗い鉄道話でした。

またお話聞いてください。

 

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